「独り占め」の体験から生まれた「分かち合う」喜び
こんにちは、
天命・天職が見えてくる
自己観察の専門家
平野香緒里です。
今日は、
分かち合う喜びは、どんな体験から生まれるか?
ということについてお伝えします^^
分かち合う
分け与える
与える
それが大事だよ。
と言われたって、
「そうしないと豊かになれないよ」と言われたから、与える
与えないと嫌われてしまうかもしれないから、与える
どれも、純粋な思いで与えてないですよね^^;
実際にその場合、純粋な思いではない意識が
現実に反映されて体験が起こってきます。
じゃあ、どうすればいいの??
この体験談が参考になるかもしれません。
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娘のニコが3歳の
お誕生日の日のことです。
チョコレートケーキにイチゴがのっている大好きな
丸いバースデーケーキを買いました。
歌をうたい、ローソクを
吹き消してケーキを
切ろうとしたときに、
「これ、ニコがひとりで食べる!!
ニコのお誕生日だもん。
みーんなこれ全部ニコのもの」
と言うのです。
えっ〜〜〜〜!!?
私は驚きました。^^;
でも
これは、まさしくその時の
3才の子供の「純粋無垢な思い」です。
大好きなケーキを
まぁるいのを1人で全部食べたい!!
気持ちはわかります^^
子どもは「純粋動機」で
生きています。
純粋動機とは、自分の内側から出て来た
「ただしたいからそうする」
という純粋な想い。
全部まるごと自分だけで食べた〜〜い!!
と思ったらそれに一直線!
100%それー!!
ある意味、
ピュアで無垢な思いです。
私は娘の要求に対して、
どうしたかといいますと
驚いたけれど、
OKをだしました。
え??と思われましたか?^^
私は娘が、自分のために用意してもらったケーキを
独り占めして食べることで
どんな気持ちになるか
経験してほしいと思いました。
「みんなには分けないのね。
じゃあ1人で食べればいいよ。どうぞ」
とフォークを渡しました。
最初は
「やった~!!^^」
とばかりにまあるいケーキを
好きなところから、
思うがままに好きなように
ニコニコと食べ始めました。
ひとりでまあるい大きな
ケーキを食べ始めました。
大人たちは、横目でみながら、
そっとしておきました。
ニコが「おいしい~♪おいしい~♪」
とご機嫌にケーキを食べている横で
大人どうしでおしゃべりしていました。
しばらくすると・・・
ニコはどうなったと思いますか?
最初は美味しそうにほおばって
ケーキを食べていたものの、
だんだんなんだか
元気がなくなってきました。
それでもそっと何も言わないで
別の話を大人たちはしていました。
ニコは、自分の誕生日の
お祝いのケーキをまるごとひとりで
食べようとこれは自分のもの!!と
「純粋動機」で実際に食べたけど
みんなに分けないでひとりで
食べるさみしさ、つまらなさを
味わったのです。
みんな周りはしらけている
私はその「感情」を
ニコに体験して欲しかったのです。
その感情を味わったあと、
どうするか見守ろうと
思っていました。
1人でケーキを食べる
つまらなさ、さみしさ、味気なさ
を味わって、
それじゃやっぱり嫌だと実感して
そしてその後のニコはどう変わったか?
その後、ぼそっと
「ケーキあげようか?みんなも食べる?」
と今度は、自らケーキを分け与える、
みんなで美味しく楽しく食べる
ということを選びました。
みんなでその後、ケーキを食べました。
「美味しいでしょう♪」
「みんなで食べると楽しいね♪」
みんなで一緒にケーキを
食べているときのニコは
嬉しそうでした。
わずか30分くらいの時間で
ニコはバースデーケーキを
ひとり占めして食べた体験。
最初はよかったけれど
「つまらない、さみしい、バツの悪い」
気持ちと
みんなで分けて食べる
「美味しさ、楽しさ、嬉しさ」
を体験しました。
さてその後のニコは・・・
ニコは大好きなお菓子があると、
それをみんなにも必ずわけて
みんなで楽しく食べるように
なりました。
3歳の娘が自分で選んで体験して、
実感して、今度は同じ状況でも
違う体験を選ぶように
なったこと。
自分で実感して導きだした答え
というのは本当にその本人の
学びになります。
もちろん、最初から
丸いケーキをまるごと1人で
絶対食べたい!!というニコに
「ダメだよ、お誕生日のケーキは
みんなで食べるものだよ。」
と言う事もできると思います。
でもニコの純粋動機は却下されて
しまったことで、
「ケーキをひとり占めして食べる」
という純粋動機の体験が
できなくなります。
私は娘に体験して
欲しかったのです。
まわりの人に分け与える喜びを
味わわせてあげたいのなら、
まずは、
一番近道は独り占めして、
そのつまらなさ、さみしさを
一度ちゃんと味わうことも
大事なんだなと思いました。
自分のことしか考えないで
独り占めしたときの
「感情」を知って、
これは「幸せ」じゃないと
実感することで、
その後
自ら人に分け与えたときの
喜びの「感情」は
言われてやったこと以上に
本当に幸せを実感できるのだと思います。
この体験がないと、
「本当は自分ひとりで食べたかったのに」
という思いの方が
本当の思い
として残ってしまいます。
最初の
「ケーキを一人で全部食べたい!!」
という純粋な思い
そしてその体験があったからこそ次の
「みんなで分けて食べたい」
というのも自分の中から出て来た次の純粋な思いなのです。
12才になった今でも娘は、
自分が好きなものを、みんなで分け与えることが
喜びになっています^^
今日の内容をご自身への置き換えてみて、
なにかヒントは見つかりましたか?^^
自分に置き換えて見る時、
たとえば、「与える」ことに抵抗があるようだったら、
独り占めする喜びを思う存分体験する
まずは、おもいっきり「独り占め」を体験して、
それが自分が体験したい幸せな状態か
自分自身で実感する
ということも必要な体験かもしれません。
自然に出てきたら、今度は本にそう書いてあったから、
とか、成功している人が言っていたから、
とかではなく、
本当に自分で分かち合いたい、与えたいと
自分の中から湧いてきた思いは本物なのです。